2025/04/25

豆ご飯は後入れがポイント!?グリーンピースがつやつやになる炊き方のレシピ

weeeat!編集部
豆ご飯は後入れがポイント!?グリーンピースがつやつやになる炊き方のレシピ

こんにちは! weeeat!編集部のレシピ開発担当、栄養士で発酵マイスターの山崎です。
ぽかぽか陽気と春の訪れがうれしい季節になりましたね。旬の食材を使った料理を食べたくなります。春といえば…そう、豆ご飯! 鮮やかな緑色はまさに春の象徴です。
今回はグリーンピースを使った豆ご飯をご紹介します。この記事では、えんどう豆の種類やうれしい栄養価、シワシワでくすみがちな豆ご飯を少しの手間で鮮やかな緑色に大変身させる方法をご紹介します。どうぞお楽しみに♪

もう苦手とは言わせない!グリーンピースご飯

グリーンピースと言えば、子どもの頃の給食を思い出す方が多いのではないでしょうか? シュウマイの飾りや炒飯、かに玉あんかけなど、料理の彩りによく使われていますが、なんか鉄臭いというか、食感もむにゅっとして、あまり好きじゃない方もいるかもしれません。

正直に言うと、私も昔は苦手でした。(ごめんよ、グリーンピース……)。

なので、グリーンピースがたっぷりの豆ご飯となると、残してしまったり(ごめんね、お母さん……)。でも、この豆ご飯レシピを食べてから、グリーンピースに対する概念が変わったんです! まじでグリーンピース革命が起こりました!

というわけで、今回はグリンピース嫌いを払拭するくらい、美味しくて栄養満点な豆ご飯をご紹介しちゃいますよ!

グリンピースはえんどう豆の一種なんです

そもそもグリーンピースがどんな豆なのかよく分からないという方に、まずはグリーンピースについてお伝えします。

グリーンピースは「えんどう豆」の一種ですが、えんどう豆には実はたくさんの種類があることをご存知ですか?
まずは、えんどう豆ついてご紹介します。

えんどう豆はマメ科エンドウ属の植物で、メソポタミアが起源だといわれています。日本には9~10世紀頃に遣唐使を通じて伝えられました。主な産地として有名なのは、和歌山県や鹿児島県です。

よく知られているのは、「グリーンピース」「さやえんどう(絹さや)」や「スナップえんどう」など。この季節に店頭に並んでる豆って、大体えんどう豆なんです。

えんどう豆の種類とその特徴について

グリーンピース

別名で「実えんどう」とも呼ばれています。豆が大きくなるまで成長させたもの。さやが青く、完熟する前のやわらかい状態の時に収穫したものです。さやは硬くて食べられないので、実の部分のみを食べます。加熱することでほくほくとした食感を楽しむことができます。今回の豆ご飯以外にも、ポタージュや炒め物など、料理の彩りに幅広く使われます。

さやえんどう

そして、若いえんどう豆が「さやえんどう」。若いうちに収穫することでさやも食べることができます。代表格なのが「絹さや」です。絹さやは日本では江戸時代から食べられています。さやの柔らかさが絹の手触りにも似ていること、さや同士がこすれ合う音が絹の着物を擦る音に似ていることから「絹さや」と呼ばれているそう。 

豆が小さく、さやが薄くて柔らかいのが特徴です。実が感じられないくらい平べったいのが良質とされています。味噌汁や炒め物がオススメ。シャキシャキ食感とほのかな甘みがあります。

スナップエンドウ

スナップえんどうもえんどう豆の仲間。さやが固くならないように品種改良したものです。さやえんどうと同じくさやと実を食べることができます。 
さやえんどうよりも実が大きく、さやに厚みがあってハリがあるのが特徴です。肉厚でポリポリとした食感と、ほんのりとした甘味を楽しむことができます。茹でてマヨネーズを浸けるだけでも美味しい!

豆苗

豆苗も実はえんどう豆の仲間です。えんどう豆の実ができる若芽(スプラウト)の葉と茎の部分を食べます。 

昔は手摘みで収穫しており、高級食材として取り扱われていました。1990年半ば頃から水耕栽培で大量に作られるようなり、一般家庭でも食べられるようになりました。今では一年中、お手頃化価格で手に入る家計の味方として私たちの食卓を彩ってくれます。シャキシャキとした食感が持ち味なので、サラダや炒め物にオススメです。

そんな親戚がいっぱいのえんどう豆。えんどう豆の中でも、様々な品種があります。

うすいえんどう

実えんどうの一種です。グリーンピースを改良した品種です。

豆の皮が薄く、青臭さがあまりないのが特徴です。岡山県ではアラスカと呼ばれて親しまれています。今回ご紹介するレシピはこちらの豆でも美味しく作れます。

ツタンカーメンのえんどう豆

ツタンカーメン王の墓で見つかったえんどう豆の子孫と考えられていることから、こんな名前がつきました。さやは紫色をしているため、別名「紫えんどう」とも呼ばれます。グリンピースと同じ実えんどうの一種です。豆ご飯にするとほんのり色が付きます。 

このように、えんどう豆は種類や成長度合いで食べ方が変わるんです。さやごと食べられるか、実を食べる豆なのか、それぞれの特徴に合わせて美味しく料理しましょう!

グリンピースのうれしい栄養価

グリーンピースは小粒だけど栄養がたっぷり詰まっていることをご存知でしたか? タンパク質やビタミン、ミネラルなどをバランスよく含み、非常に栄養価が高いんです。 

β-カロテンは体の中でビタミンAに変わり、お肌や目の健康をサポートし、免疫力アップにも役立ちます。ビタミンCは抗酸化作用で美肌効果も期待できますし、風邪予防にも
お腹の調子を整えてくれる食物繊維もたっぷり含まれています。

小さい体なのに、こんなに栄養が詰まっているなんて頼もしい!

緑色鮮やか! 後入れ豆ご飯のレシピ

一般的な豆ご飯の作り方は、豆とご飯を一緒に炊きます。豆の風味が出て味がなじんで美味しいのですが、せっかくの緑色がくすんでしまい、皮にシワが寄っちゃいます。せっかくなら、見た目も美味しく楽しみたいというとこのあなた、安心してください! 

今回は、“一緒に炊かない方法”で作る、まるで料亭のような鮮やかな緑色の豆ご飯のレシピをご紹介します。

ポイントは炊き上がったご飯に、茹でた豆を後から加えること。そうすると、食感や色を生かした仕上がりになります。さらに美味しくするコツとして、いつもなら捨ててしまう「さや」の部分で出汁を取ってご飯を炊くこと。これならグリーンピースの香り、うま味、栄養を丸ごと活用できますよね。

使うグリーンピースもポイントです。冷凍や缶詰ではなく、さやに入った「生」グリーンピースで作ってください。ホクホクとした食感と豆本来の甘味と香りを楽しめます。

生のグリーンピースの旬は、春から初夏にかけての35月頃です。さやから取り出された、いわゆる「豆」の状態になってパック詰めされている商品もありますが、乾燥していることがあります。今回はさやで出汁も取りますので、さや付きのグリンピース、またはうすいえんどうを購入してださい。

それでは、ここからは作り方を写真付きで丁寧に解説していきます!

■材料(作りやすい分量)
 米:2
 もち米:1合
 グリーンピースもしくはうすいえんどう(さや付き):300g(豆約120g                

A】塩:小さじ1
    酒:大さじ2
         出汁昆布:1

①米は洗って分量外の水に30分以上浸けて水気を切る

洗った後、米はザルに上げて中心を窪ませておくと、水が早く切れます。

②さやから豆を取り出す

ぷっくりした方向に指で「パキッ」と折り曲げると、豆が取り出しやすくなります。

さやも使うので捨てないようにご注意ください。

③さやを茹でる

鍋に水3カップ(分量外)とさやを入れます。(豆は後から茹でるので、ここではまだ入れません)。

最初は強火にします。沸騰したら中火に落として約10分間茹でます。火が弱すぎるとさやの風味が出てこないので、フツフツ沸く位の火加減が目安です。

④さやを取り出す

トングやザル等を使ってさやを取り出します。
取り出したさやは処分します。(ありがとう、さや……)。

⑤残った湯に、豆と塩一つまみ(分量外)を入れて茹でる

塩が入るとほんのり塩味が付き、豆の緑色が鮮やかになります。

強火にして沸騰したら中火で3~5分程茹でます。
一粒食べてみて、柔らかくなっていればOKです!
長く茹でると風味が落ちるので、茹で過ぎには気をつけましょう。

⑥茹で汁ごとボウルに取り出す

豆が空気に触れるとシワが寄ってしまうので茹で汁に浸けておきます。

⑦氷水にあてて急冷する

ボウルの底に氷水を当てます。
豆を茹で汁に浸けたまま、急激に冷ますと豆の緑色がとどまります。

⑧豆と茹で汁に分ける

ふっくらつやつや! 鮮やかな緑色になりました!
豆の中心まで冷めたら豆はもうシワシワになりません。

茹で汁を計量し540mlにします。足りない場合は水を足しましょう。

⑨炊飯器に茹で汁、A(塩と酒)を加えて混ぜて炊く

炊く直前に、味のムラにならないように調味料を軽く混ぜます。

昆布をのせます。上にのせるだけでOK

炊飯器で炊きます。

⑩豆を加える

ご飯が蒸らし終わったら、昆布を取り出して全体をほぐしてから豆を入れます。

豆を潰さないようにやさしく混ぜたら、出来上がり!
混ぜ過ぎるともち米の粘りが出ちゃうので、ざっくり混ぜる程度でOKです。

炊飯器で長い時間保温すると、豆の色が悪くなることがあります。すぐ食べない場合は食べる分だけ豆を混ぜましょう。もしくはおひつ等の別の容器に移すと彩りが長持ちします。

おにぎりもお試しあれ! お弁当やピクニックに持っていけば、よろこばれること間違いなしです♡

▶レシピはこちら


いかがでしたでしょうか?

鮮やかな緑色は、春の食卓を華やかに彩り、食欲をそそりますよね。後入れしたから、食感がふっくらしていて、豆のフレッシュな香りが口の中に広がります。まさにグリーンピース革命!

茹でた豆は冷凍もすることも可能ですので、旬の時期に沢山買って、冷凍すれば長く楽しめますよ。もうグリーンピースが苦手なんて言わせない!

美味しくて栄養満点な豆ご飯を、ぜひお楽しみくださいね。

weeeat!編集部
weeeat!編集部は、私たちの大切な「食」を中心に、人と地球にやさしい情報を発信していきます。 “地球にやさしい取り組み”を共感・実践する仲間とともに、サステナブルな社会と文化を目指します。

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