金柑の栄養を丸ごと!絶品甘露煮&ジャムの作り方と簡単アレンジレシピ
こんにちは、weeeat!編集部のレシピ開発担当で栄養士の山崎です。
冬の訪れとともに、ころんと小さいみかんでおなじみの金柑(きんかん)をスーパーでちらほら見かけるようになりました。子どもの頃、庭先でプチプチ採って食べていたのが懐かしい…。金柑は、実は小さくても栄養満点なんです!
今回は金柑の魅力を丸ごと楽しめる、「金柑の甘露煮」と「金柑ジャム」の基本レシピ&簡単アレンジレシピをドドンと紹介します。じっくりと向き合う「冬の手仕事」を楽しみましょう。
小さくても栄養満点!金柑の魅力
金柑は、小さくて丸ごと食べられるのが最大の魅力。
酸味は穏やかで、甘い香りがする、つやつやオレンジ色の金柑は、とっても元気のもとがいっぱい詰まっています♪
特に冬にうれしいのが、元気をくれる「ビタミンC」。実はみかんの2倍も入っています。このビタミンCは、のどや鼻の粘膜を丈夫にしてくれるから、風邪予防に繋がります。
皮には、体をポカポカ温めてくれる「ヘスペリジン(ビタミンP)」という成分があります。細い血管を広げてくれる効果があり、血液がスムーズに流れるようになって、体の隅々まで温かい血が届きやすくなります。手足が冷えやすい方にもおすすめの果物なんです!
さらに「ビタミンE」もたっぷりで、ヘスペリジンと一緒に、体が冷えにくいようにサポートしてくれるんですよ。
体が温まると、風邪のウイルスと戦う力が強くなります。さらに、のどや鼻の粘膜をウルウルにしてくれるビタミンも入っているから、乾燥から守ってくれます。
他にも、体の中をきれいにしてくれるおなかの掃除屋さんの「食物繊維」や骨を強くする「カルシウム」も入っています。
金柑を食べると、風邪になりにくくなったり、喉をやさしく守ってくれたり、お肌がツルツルになったり、疲れた体を元気にしてくれたり、甘い香りでリラックスできたりと、たくさんの良いことがあるんです。
ぜひ、金柑パワーで元気いっぱいの冬を過ごしましょう!
近年人気の宮崎県のブランド金柑『たまたま』

宮崎県産で樹上完熟させている金柑、その名も『たまたま』。
糖度16度以上、直径2.8cm以上の厳選されたものだけがこの名で出荷されます。生食で非常に甘く、皮の苦みが少ないため、そのままパクっと食べるのもオススメ!
皮ごとスライスしてサラダの彩りにしたり、マリネやキャロットラペにするのも◎
酢の物や白和えなどの和食に入れると、味のアクセントになりますよ。
意外と簡単!金柑の甘露煮の作り方

先ほどご紹介した「たまたま」を使って、さっそく作っていきます♪
weeeat!で紹介しているのは、丁寧に下処理をしてからじっくり煮詰めるレシピです。皮まで柔らかく、口の中でとろけるような食感に仕上がります。
「あれ、もしかして大変そう…?」いいえ、そんなことはありません。基本は煮るだけなので、意外と簡単なんですよ。
つややかふっくら 丁寧に作る金柑の甘露煮【冬の手仕事】
調理時間: 10分(煮る時間を除く)
①材料の準備

砂糖の量は、金柑の重さに対して40%~60%が目安とされます。今回は長期保存やしっかりとした甘さを付けたかったので金柑の重量の50%使用しました。長期保存を求めず、控えめな甘さや金柑本来の風味を活かしたい場合は40%くらいでも良いでしょう。
②ヘタを取り除く

包丁のアゴの部分を使い、金柑をくるっと回すようにして取り除きます。
③切り込みを入れる

縦に一周、大体4~6本くらい入れましょう。切り込みから種が取りやすくなります。また膨張防止にもなり煮崩れを防ぎ、味が染み込みやすくなります。

こんな感じ、表面うっすらでOKです。
④茹でこぼす

鍋にたっぷりの水(分量外)を入れて沸騰させ、金柑を1〜2分茹でて苦みやアクを除きます。
⑤冷水にとる

急激に冷やすことで、金柑の皮が引き締まり、しわが寄るのを防ぎます。また冷やすことで作業がしやすくなります。
⑥種を取り除く

切り込みから竹串を刺し、種を取り除きます。ものによりますが、種は金柑1個あたり3~4粒ほど入っていました。種を抜くことで食べやすくなりますが、少し崩れやすくなるので、見た目を重視する場合は種は抜かなくても良いでしょう。
⑦鍋に材料を入れて火にかける

鍋を一度洗い、下処理をした金柑・グラニュー糖・分量の水を入れて中火にかけます。(鍋はこの写真より一回り小さくても良いでしょう)常にシロップが浸っている状態で煮るのがベストです。
⑧一度沸騰させ、砂糖が溶けたら弱火に落とす

⑨落とし蓋をして煮る

40分〜1時間ほどクツクツした弱火で煮ます。じっくり煮ることで、皮が柔らかくなり、口の中でとろけるような食感になりますよ。
⑩火を止める

金柑が柔らかくなり、煮汁がとろっとしたら火を止めましょう。そのまま冷まし、味を含ませます。
⑪清潔な容器に移し、落としラップをして冷蔵庫で保存。

甘く煮詰めることで金柑の酸味と甘みが絶妙なバランスとなり、上品な甘さが生まれます。
保存性も高まり、冷蔵庫で数週間保存可能です。表面が乾燥しないように落としラップを忘れずに!
⑫ちょっと味見しちゃう?(笑)

出来立てが食べられるのは作った人の特権ですね。出来立ては甘さがより強く感じられ、金柑が持つ酸味やほろ苦さが、よりストレートに感じられます。手仕事に疲れた体に甘さが沁みますよ~♡また冷蔵庫でしっかり冷やすと、金柑の果肉や皮が引き締まって、とろみが増し、より一層美味しく感じられる食感になります。そのままお茶請けとしてはもちろん、ヨーグルトやアイスクリームのトッピングにもピッタリです。
とろけるような口当たり!金柑ジャムの作り方

冬の手仕事という名にピッタリな、心を込めて丁寧に仕上げる金柑ジャムのレシピです。
金柑の甘露煮に比べると、ちょっとだけ手間はかかるかもしれません。でも、ご安心ください! 正直言って、過去に作ったジャムの中で一番美味しく仕上がったと個人的に思うほど。作る価値は十分にあります!
中の果肉まで丁寧に裏ごしして、金柑を余すところなく使い切りました。金柑ならではの独特な香りとほろ苦さが絶妙なアクセントとなり、思わずうっとりするような奥行きのある味わいが楽しめます。さらに、仕上げにミキサーにかけることで、とろけるようになめらかな口当たりです。
今回は、丁寧な暮らしに憧れるweeeat!編集部一同で、ジャム作りに挑戦してみました!
【冬の手仕事】丁寧に作る基本の金柑ジャム
材料(作りやすい分量)
金柑: 300g
グラニュー糖: 150g
レモン汁: 小さじ1
作り方
①材料の準備

金柑は流水でよく洗います。砂糖はグラニュー糖を使うことでスッキリとした甘さになり、金柑本来の鮮やかな黄金色に仕上がります。
②茹でこぼす

たっぷりの湯(分量外)で1〜2分茹でてザルにあげ、水気を切ります。
③金柑を横半分に切る

④中身をスプーンで取り出す

くり抜いた中身(ワタ・種と果肉)は後で使うので捨てないでくださいね。

編集部みんなで作業したら、あっという間でした。

抜いた後はこんな感じ。
⑤皮をざく切りにする

この後、ミキサーにかけるので多少大きくても大丈夫です。
⑥下準備完了

ここからは2段階に分けて煮ていきます。
⑦くり抜いた中身を煮る

先ほどくり抜いた金柑の中身と、ひたひた量の水(約1カップ・分量外)を鍋に入れて中火にかけます。
時々潰しながら強火で10分ほど、とろみがつくまで煮ます。
⑧ザルで裏ごしする


この段階で種を取り除き、ヘラなどでギュッと押さえつけるようにして濾します。

濾したらこんな感じ。
⑨皮・中身・グラニュー糖を入れて煮る

鍋にざく切りの皮・濾した中身・グラニュー糖を入れて中火で約10分煮ます。
アクが出てきたら丁寧に取り除きます。
⑩煮詰める

全体的にとろっとし、つやが出るまで煮詰めればOK!
強めの火加減で煮るとつや出ますが、焦がさないように気をつけてください。
⑪レモン汁を加えて火を止める

レモン汁を加えたら、軽く煮て火を止めます。
⑫ミキサーにかける

粗熱を取ってからミキサーにかけます。ジャムが熱々だと膨張して蓋が飛んだりして危険なので、湯気がおさまったら回しましょう。
⑬なめらかになればOK

ミキサーにかけることで、とろりとしたなめらかな食感が楽しめます。出来がったジャムは清潔な保存瓶に移しましょう。適切に保存すれば、比較的長期間(冷蔵庫で1ヶ月ほど)保存できますが、なるべく早めにお召し上がりくださいね。
甘露煮とジャムの簡単アレンジレシピ
そのまま食べても絶品な金柑の甘露煮とジャム。
でも、せっかくなら色々な方法でもっともっと楽しんでみませんか?
今回は、そんな金柑の魅力をさらに引き出す、とっておきのアレンジレシピを4つご紹介します。
その1|シュワシュワ!金柑スカッシュドリンク

金柑の甘露煮を贅沢に使った、見た目も華やかなシュワシュワドリンクです。おもてなしにもぴったり!
材料(1人分)
金柑の甘露煮:1~2個
金柑の甘露煮のシロップ:大さじ1〜2
炭酸水:適量
ミントの葉(お好みで):少量
氷:適量
作り方
グラスに金柑の甘露煮とシロップを入れます。フォークなどで金柑の甘露煮を軽く潰し、シロップと混ぜ合わせます。氷をグラスに入れて、あとは炭酸水をゆっくりと注ぎます。お好みでミントの葉を飾って完成です。暖房で乾燥した体に染み渡るやさしい甘さと爽快さです。グビっとしてスカッとしちゃいましょう!
その2|寒い日にはこれ!ほっこり金柑ジンジャーホットドリンク

金柑ジャムのやさしい甘さと、生姜のピリッとした辛みが、凍えた心と体をじんわり温めてくれます。
材料(1人分)
金柑ジャム:大さじ1〜2
ショウガの千切り(または生姜チューブ):お好みで
お湯:180ml
寒い季節に体が冷えて「あれ?なんだかゾクゾクするかも…?」なんて時やほっこり温まりたい♡時にぜひ飲んでみてほしい一杯です。まるで飲むこたつ! カップに金柑ジャムと生姜を入れて熱々のお湯を注ぎ、スプーンでかき混ぜたらはい、出来上がり! ふぅ~、温まるぅ♡
その3|おもてなしにピッタリ!きらきらまるごと金柑寒天ゼリー

金柑の甘露煮をまるごと閉じ込めた、贅沢な寒天ゼリーです。
材料(プリンカップ約4個分)
金柑の甘露煮のシロップ:50ml
グラニュー糖:大さじ2~3(甘さはお好みで)
水:250ml
粉寒天:3g
金柑の甘露煮:4個
ミントの葉:適宜
作り方
①鍋に水と粉寒天を入れ、よく混ぜてから中火にかけます。沸騰したら弱火にし、粉寒天が完全に溶けるまで2分ほどしっかり煮ます。
②火を止め、金柑の甘露煮のシロップを加えて混ぜ合わせます。粗熱を取ったら甘露煮を入れた容器に流し入れます。冷蔵庫で30分〜1時間ほど冷やし固めます。固まったら皿に取り出してミントの葉を飾ればできあがり。
きらきら輝くゼリーの中に閉じ込めた金柑がまるで宝石みたいです♡
その4| 卵なし!ホットケーキミックスで簡単!ふわふわ♡金柑ケーキ

手軽にホットケーキミックスを使って、ふわふわの金柑ケーキを作りませんか?
アールグレイの香りと甘露煮のやさしい甘さ、そして金柑の豊かな香りが口いっぱいに広がります♡
材料15cm丸型一台分(ケーキの型に型紙を敷くか、紙の焼き型を準備しましょう。)
材料
アールグレイのティーパック(中身を出す):1個分
水:50ml
(A)ホットケーキミックス(乳不使用):200g
(A)グラニュー糖:大さじ1
無調整豆乳:100ml
金柑の甘露煮のシロップ:大さじ2
米油:大さじ2
金柑の甘露煮:8個
作り方
①器にアールグレイの茶葉と水を入れて、600Wで1分加熱し、冷ましておきます。冷めたら豆乳、米油、金柑シロップを混ぜ合わせ豆乳紅茶液にします。
②ボウルにAの材料を合わせ、泡立て器で均一に混ぜ合わせます。粉の中心をくぼませ、先ほど作った豆乳紅茶液を全て流し入れます。粉の壁を崩すように少しずつ混ぜ、なめらかにします。
③用意しておいた型に、金柑を真ん中に置いて、生地をゆっくり流し入れます。170度に温めたオーブンで40分焼きましょう。中心に竹串を刺して付いてこなければ焼き上がり。
至福のティータイムになりますよ。
いかがでしたか?
ぜひこの冬は、金柑の甘酸っぱい魅力と手作りの温かさを存分に味わってみてくださいね。皆さんの食卓にたくさんの笑顔と彩りが添えられ、金柑パワーで健やかな冬となりますように。