2024/01/17

植物性と動物性の“ハイブリッド”で美味しさを追求! セブン-イレブンが「みらいデリ」に込めた想い

weeeat!編集部
植物性と動物性の“ハイブリッド”で美味しさを追求! セブン-イレブンが「みらいデリ」に込めた想い

地域の暮らしに欠かせないお店として、食品・飲料・日用品などさまざまな商品を取り扱うセブン-イレブン。2023年7月には、持続可能性を担保した食品原材料を採用した「みらいデリ」商品をリリースし、環境に配慮した商品を提供しています。今回は、セブン-イレブン・ジャパン商品本部の赤松稔也さんに、「みらいデリ」立ち上げの経緯やこだわりのポイントを伺いました。

環境+健康+美味しさ=「みらいデリ」

―weeeat!編集部
いつも「セブン-イレブン」にはお世話になっています。最近お店で「みらいデリ」をよく見かけるようになりました。どのようなコンセプトのブランドなのでしょうか?

―赤松さん
はい。「みらいデリ」とは、未来のことを考え、地球にやさしい食材を使用した商品シリーズのことです。「環境にやさしいこと」「カラダにうれしいこと」に加えて、「美味しいこと」を追求した新しい価値を提供する商品を展開しています。

―weeeat!編集部
「美味しさ」にもこだわっているのがセブン-イレブンさんらしいですね! どのような経緯で「みらいデリ」が立ち上がったんですか?

―赤松さん
当社は2023年に創業50周年を迎えました。今後も成長を続けていくには、これまで積み重ねてきた「経済的価値」だけを追い求めるのではなく、「人や地域のためにどう役立っていくのか」という「社会的価値」の追求が大切だと考えています。
そうした背景から、50年の節目に「明日の笑顔を共に創る」をテーマに据え、「健康」「環境」「地域」「人財」の4つのビジョンを掲げました。未来の笑顔をつくるための第一歩として、「みらいデリ」シリーズは「環境」をメインに、「健康」「地域」にも貢献する取り組みになります。

みらいデリロゴ

持続可能性を担保した「原材料調達」に着目

―weeeat!編集部
「みらいデリ」シリーズのラインアップを拝見しましたが、地球にやさしい食材を使っているのですね。

―赤松さん
そうなんです。食品原材料を取り巻く環境は大きく変化しており、自然環境への影響や社会問題等の解決が世界的な課題です。そんな中、持続可能性を担保した「調達」がますます重要になっています。
これまでのように、お客様に安全・安心と便利を提供しながら、環境にも配慮した商品の提供を加速させるためには、使う原材料をどう選ぶかがポイントになります。そのような視点から、環境負荷の低減と安定的な生産を実現している原材料として、植物工場野菜や代替素材を採用した「みらいデリ」を開発しました。

―weeeat!編集部
「みらいデリ」では、どのような商品を展開されているのでしょうか?

―赤松さん
現在は「みらいデリ おにぎり ツナマヨネーズ」「みらいデリラップ タコスミート」「みらいデリロール たんぱく質が摂れるチキン&チリ」「みらいデリ 博多一風堂監修とんこつラーメン」「みらいデリ ジューシーメンチかつ」「みらいデリ ふんわりサンチュのやみつきチョレギサラダ」「みらいデリ ロメインレタスのシーザーサラダ」などがあり、カテゴリーの幅を拡げながら商品ラインアップを強化しています。

―weeeat!編集部
バラエティー豊かですね! そして美味しそう! 全部食べてみたいです(笑)。

みらいデリ 商品画像

「掛け合わせ」で生まれる本物と変わらない美味しさ

―weeeat!編集部
商品のこだわりポイントや、開発の際に苦労された点を教えてください。

―赤松さん
セブン-イレブンの商品開発において最も重要なのは「美味しさ」です。それは「みらいデリ」においても変わりません。代替素材を使用する商品では、本来の素材との割合を試行錯誤するなど、試作を重ねながら開発しています。

―weeeat!編集部
どのような代替素材を使用しているのですか?

―赤松さん
魚や肉の代替素材として使用したのは、えんどう豆や大豆由来の豆類です。開発にあたって、植物肉の開発・販売を手がけるDAIZ株式会社、うま味調味料や中華合わせ調味料などを製造・販売する味の素株式会社の協力を得ました。
「代替素材」というと、大豆特有の臭みから敬遠される人も多いと思いますが、それを感じさせない美味しさに仕上げているのが特長です。本来の原料と代替素材を掛け合わせることで、本物と変わらない美味しさを実現しています。

―weeeat!編集部
確かに、言われないと代替素材と気付かない人がいそうです。野菜にもこだわっているんですよね?

―赤松さん
はい。サラダには植物工場で育てた野菜を使用しています。農業の担い手の減少や気候変動により、野菜を安定的に生産・供給することが難しくなる未来があるかもしれません。でも、植物工場であれば天候や季節に左右されないので、品質・供給の安定を実現することができます。

―weeeat!編集部
環境配慮と美味しさを両立しているわけですね! 商品を手に取ってみると、パッケージのデザインを統一されていますね。

―赤松さん
「みらいデリ」のロゴは、たくさんの丸がつながって一つの円になっています。商品を色とりどりに表現し、色でつながるサステナブルな未来を形にしました。
それらのイメージをパッケージデザインに活かし、「みらいデリ」シリーズの統一感を出すことで、「未来にやさしい素材が使われている商品」とひと目で分かるようにしました。

植物工場

コンビニで手軽に体験できる代替素材

―weeeat!編集部
昨今、欧米を中心に動物性たんぱく質と植物性たんぱく質を組み合わせた「ハイブリッド代替肉」が広まりつつあります。このような動きと「みらいデリ」の考え方に通じるところがあるように感じました。

―赤松さん
食のトレンドや習慣は欧米から日本に流入するケースが多いです。また、食品原材料を取り巻く環境は、日本のみならず世界が直面する課題です。今後も海外も含めた動向を確認していくことが大切だと思っています。

―weeeat!編集部
それでは最後に、「みらいデリ」の今後の展望について教えてください。

―赤松さん
「みらいデリ」商品の販売動向、商品適正やお客様ニーズなども確認しながら、「美味しさ」を第一にシリーズの展開を進めていきます。
まだ代替素材に馴染みのないお客様でも、気軽かつ手軽にお試しいただける商品です。お客様の選択肢の1つとして「みらいデリ」を知って欲しいと思っています。また、その選択が地球環境について考えるきっかけにつながればうれしいです。

開発担当者様
セブン-イレブン・ジャパン商品本部 赤松稔也さん

店舗情報・商品入手先

企業名 株式会社セブン-イレブン・ジャパン
住所 〒102-8452 東京都千代田区二番町8番地8
「みらいデリ」の商品はセブン-イレブンの店舗にて購入できます。

「みらいデリ」HPhttps://www.sej.co.jp/products/mirai_deli.html

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