2025/01/08

ウスターソースは料理に使え!一発で味が決まる簡単&大量消費レシピが美味すぎた

weeeat!編集部
ウスターソースは料理に使え!一発で味が決まる簡単&大量消費レシピが美味すぎた

みなさん、「ウスターソース」と聞いたらどんな料理を思い浮かべますか? 串揚げ・ハンバーグ・ミートソースなどに使われたりしますね。実はこのウスターソース、味付けの主役にも使えちゃうんです!
野菜やスパイス・砂糖・お酢など、たくさんの素材から作られているので、風味豊かな味わいになります。さっと入れるだけで味が決まっちゃいますよ!
そこで、今回はそんなウスターソースの豆知識と、ウスターソースを活用した簡単&大量消費レシピをご紹介します。

ウスターソースに秘められた無限の可能性

こんにちは、weeeat!編集部の山越です。最近、ウスターソースを手作りする機会がありました(そんな機会ないって?)。その時、初めてウスターソース本来の美味しさを知ってしまって……、衝撃を受けました。
「おお、ウスターソースよ……君はこんなに美味しかったのか!」って。
生まれて初めて、ウスターソースの真の姿を垣間見た瞬間でした。
調べてみると、トマトやタマネギ、ニンニク、色々な種類のスパイスが入っている「旨味の塊」なんですね! 普段は串揚げやコロッケなどの揚げ物やハンバーグのソースにしか使っていなかったけど、これはもっと活用できるはず。料理の味付けに無限の可能性を秘めているのでは……!?
あと、市販のウスターソースを買ったはいいけど、使う場面が少なくて賞味期限が近付いてしまうこともありがち……。
というわけで、今回はウスターソースを定番料理の味付けに使った簡単&大量消費レシピをご紹介します。これ1つで味が決まる優れものでした!

ウスター市生まれだから「ウスターソース」

レシピをご紹介する前に、「ウスターソース」の「ウスター」って何?という疑問が。これ、発祥の地の地名なんです。
19世紀の初め、イギリスのウスター市に住む主婦が、余った野菜や果実の切れ端を活用しようと思いました。香辛料をふりかけて壺に入れ、腐らないように塩や酢を加えて貯蔵しておいたところ、それが熟成されて美味しいソースになった。こんな偶然の出来事がきっかけだったと言われています。
元祖ウスターソースとして1837年に発売されたのが、リーペリンウスターソース。英国では王室御用達ブランドで広く親しまれているそうです。明治時代には日本でもオリジナルのウスターソースが販売されるようになります。そして、第二次世界大戦後に日本の食卓が洋食化するとともに、家庭や飲食店に広まっていきます。

中濃ソースと何が違うの?

ソースと言えば、日本には中濃ソースや濃厚ソースがあります。日本農林規格(JAS規格)においては、粘度などによって分類されています。粘度が低い順に、ウスターソース、中濃ソース、濃厚ソースとなります。とんかつソースは濃厚ソースに分類されます。
他にもお好みソース・焼きそばソース・たこ焼きソースなど、用途別に様々な商品がありますね。
ウスターソースは野菜や果実のパルプ質を製造工程中でろ過しているため、粘度が低くて辛口なのが特徴です。中濃ソース・濃厚ソースはパルプ質が多いため粘度が高くなります。

地域によるソース文化の違い

関東では中濃ソースが主流で、家庭では揚げ物にも料理にも中濃ソースを使う家庭が多い傾向です。飲食店に行っても、中濃ソースが出てくることが多いですね。私は関東育ちなので、実家のソースといえば中濃ソースでした。
一方で、関西はソース文化が根付いており、複数のソースを常備しているのが特徴です。調味料にはウスターソース、お好み焼きにはお好みソース。焼きそばには、たこ焼きには、とバリエーションが豊か。また、関東とは違いウスターソースを常備している家庭が多い傾向があるそうです。
また、北陸ではウスターソースが主流、東北では中濃ソースが主流で使われているそうです。九州はウスターソースが主流で、とんかつソースやお好みソースなどと使い分けています。
昔、大阪に行った時、カレーに生卵とウスターソースを入れるのを見てビックリしました。試してみたらめちゃくちゃ美味い! 長崎では皿うどんやちゃんぽんにソースを入れていて、これも試したら美味しかったです。
地域の食文化によって、ソースの種類や使われ方が違うのは面白いですね。


さて、ウスターソースに関する蘊蓄はこれくらいにして、ここからはウスターソースを使った美味しいレシピをご紹介しますね!
今回は、こちらのコラムで手作りした、朝岡スパイス秘伝のレシピのウスターソースを様々な料理に使ってみました。

その1|ウスターきんぴらゴボウ

【材料】作りやすい分量
ゴボウ(ささがき):50g
ニンジン(ささがき):30g
オリーブ油:小さじ2
ウスターソース:大さじ1
鷹の爪:適量

ウスターソースのスパイスが効いたきんぴらゴボウです。いつもの醤油ベースの味付けとは違って、スパイシーな洋風に仕上げました。白飯にはもちろん、ワインと合わせるのも◎
フライパンにオリーブ油と鷹の爪を入れて弱火で炒めます。細かい泡が出てきたら火を強めて、ゴボウとニンジンをしんなりするまで炒めます。
味付けはウスターソースにお任せ! よく炒め合わせたら出来上がり。簡単すぎてごめんなさい(笑)。
味は、焼きそばの具の美味しさを想像してください。いつものきんぴらゴボウがパンチのきいたおかずに大変身します!

その2|きのこのウスターソースマリネ

【材料】作りやすい分量
エリンギ:100g(1パック)
マイタケ:100g(1パック)
シメジ:100g(1パック)
長ネギ(千切り):40g
オリーブ油:大さじ2
ウスターソース:大さじ2

スパイスが香る、3種きのこを使った簡単マリネ。ウスターソースときのことネギのシャキッと食感が合う! このまま食べても、パスタに絡めても美味しいですよ。
料理の付け合わせや、もう一品欲しい時に使えるから常備菜にするのもおすすめ。きのこを炒めずに焼き付けるのが美味しさのポイント。フライパンに油を敷いて、一口大に切ったきのこを並べたら、触らず放置します。片面に香ばしい焼き色がついたら、返して裏面を焼きます。
全体に焼き色がついたら、ネギをサッと炒め合わせます。最後にウスターソースで味付けするだけ。簡単に味が決まるのがイイ!!
ウスターソースのスパイスの複雑な香りが、料理に深みを与えてくれます。

その3|爆旨ウスターソース焼き飯

【材料】1人分
白飯:200g
オリーブ油:大さじ2
ウスターソース:大さじ2
コーン缶(しっかり水気を切る):50
ニンニク(スライス):適宜

香ばしいソースの香りで、スプーンが止まらない焼き飯です。
フライパンにオリーブ油を敷き、ニンニクをカリカリに焼いてキッチンペーパーに取り出し、フライドガーリックを作ります。
残った油にコーンを加えて香ばしく炒め、温めた白飯を加えてほぐしながら炒めます。
最後に鍋肌からウスターソースを回しかけ、香ばしさを引き出します。
お皿に盛り付けて、フライドガーリックを散らしたら、出来上がり。
味付けはウスターソースだけとは思えない一皿です。ウスターソース×ニンニクは、罪な味! 直球勝負の「火の玉ストレート」なレシピです。 


いかがでしたか? 今回はウスターソースを主役にした、簡単レシピをご紹介しました。野菜やスパイス・砂糖・お酢など様々な材料が入っているので、料理の味に深みとパンチが出ます。
ぜひ、お気に入りのレシピを見つけて、ウスターソースの魅力を発見してみてくださいね!

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本格ウスターソースを手作りしてみた!材料と作り方をご紹介【スパイスのプロ直伝】

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weeeat!編集部は、私たちの大切な「食」を中心に、人と地球にやさしい情報を発信していきます。 “地球にやさしい取り組み”を共感・実践する仲間とともに、サステナブルな社会と文化を目指します。weeeat!編集部は、私たちの大切な「食」を中心に、人と地球にやさしい情報を発信していきます。 “地球にやさしい取り組み”を共感・実践する仲間とともに、サステナブルな社会と文化を目指します。

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