スウェーデンの家庭で愛されるシナモンロールでFika(フィーカ)してきた!|旅するマンガ家・織田博子さんに聞く世界の食文化【後編】

「世界家庭料理の旅」をテーマに、ユーラシア大陸を一周半。その体験記を記したコミックエッセイ『女一匹シベリア鉄道の旅』などで人気のイラストレーター兼マンガ家の織田博子さん。今回は、織田さんが毎月開催されている、世界の家庭料理と文化を楽しく学べる「世界の家庭料理ワークショップ」に行ってきました! 参加したのは、大人気の「朝からスウェーデンのシナモンロールを焼こう」というイベント。シナモンロール作りとFika(フィーカ)という文化を体験し、世界の食文化を勉強してきました。
▶世界の家庭料理が教えてくれた、言葉を超える心のつながり|旅するマンガ家・織田博子さんに聞く世界の食文化【前編】
スウェーデンのシナモンロールでFika体験!
こんにちは。weeeat!編集部の加藤です。
今回は、食を旅するイラストレーター兼マンガ家、織田さんが開催する「世界の家庭料理ワークショップ」に行ってきました! 素敵なコンセプトに惹かれて、今回参加したのは「朝からスウェーデンのシナモンロールを焼こう」というイベント。
シナモンロール作りに加えて、Fika(フィーカ)という甘いものとコーヒーを一緒に楽しむスウェーデンの食文化も体験できるそう。Fikaはスウェーデンでは頻繁に行われていて、日々の暮らしに欠かせない文化になっているんです。
シナモンロール大好き人間としては、見逃せない! とワクワクしながら参加してきました♪
おしゃれキッチンでシナモンロール作り
ワークショップの会場は、巣鴨にあるおしゃれなシェアキッチンスタジオ。
シナモンロールは人気のワークショップらしく、たくさんの参加者で賑わっていました。親子で参加されている方も多く、お子さんたちは生地をこねたり、丸めたり、夢中になって取り組んでいました。きっと素敵な思い出になるんだろうなぁ。
スウェーデンのシナモンロールはうずまきが1つ
ワークショップは和やかな雰囲気でスタート。まずは織田さんから、スウェーデンのシナモンロールについてのお話がありました。
スウェーデンは北欧の国で、織田さんは2回訪れたことがあるそう。国民性はシャイな方が多く、日本人と似ているところがあって好きなんだとか。
スウェーデンやフィンランドでよく食べられているシナモンロールは、カルダモンというスパイスが入っているのが特徴。映画「かもめ食堂」の舞台となったフィンランドのシナモンロールはうずまきが2つ、スウェーデンは1つだそう。生地は同じなのに、面白いですね!
シナモンロール作りに挑戦!
今回は生地が用意されていたので、成形から体験スタート!
織田さんのデモンストレーションを間近で見ながら、教えてもらった通りに成形していきます。
伝授いただいた成形の流れはこんな感じ!
・生地をA4サイズに伸ばす(厚さは均一、角は丸くせず四角をキープ!)
・シナモンパウダーと砂糖を混ぜ、まんべんなくふる
・生地を巻いて6等分にする
・それをさらに斜めに切って台形にする(うずまきがきれいに見えるように台形が必須!)

二次発酵をさせて、つや出し用の卵とパールシュガーをふりかけます。
そしてオーブンに入れて焼き上がりを待ちます。
焼きたてシナモンロールとFikaで至福のひととき
ついに、焼き上がり!
パンが焼ける香りって、どうしてこんなに幸せな気持ちになるんだろう。
材料もシンプルで、パン作り初心者の私でも、意外と簡単にできました! スウェーデンのお菓子はどれも工程が分かりやすくて作りやすいそうです。
焼きあがったシナモンロールを見ると、皆さんそれぞれ違う形で個性が表れるなぁと思いました。参加者の皆さんとシナモンロール交換もしちゃいました(笑)。
いよいよFikaタイム!
焼きたてのシナモンロールとコーヒー、最高の組み合わせ♪ 食べるとふわっとカルダモンの香り。焼きたては格別です! まるでスウェーデンにいるかのような気分で、北欧の日常を味わえました。こんな素敵なシナモンロールが家庭料理だなんて、羨ましい!
Fikaは、家族や友人そして職場の人とも日常的に行われるそうですが、今回はじめましての参加者の方とも、スウェーデンのことや、シナモンロールのことなど、たくさんおしゃべりできました。Fikaって人と人との距離を縮めてくれるんですね。
気づいたらシナモンロールを6個も食べていました(笑)。ミニサイズだったから、ついつい手が伸びちゃって……。それくらい美味しかったです!
スウェーデンがもっと身近に!
ワークショップに参加して、シナモンロール作りはもちろんのこと、スウェーデンの文化にも興味が湧きました。日本にいながら世界の料理と文化を体験できるって素晴らしい! 北欧の人々を身近に感じられたし、他の国の料理や文化にも触れてみたくなりました。『weeeat!』でも、日本の料理や食文化だけではなく、世界の料理や食文化ももっと広めていきたいと思いました。
織田さんの料理ワークショップは、ロシアのピロシキや、西インドのカレーとチャパティ、さらにちょっとマニアックな国の料理も取り上げているので、気になった方は、ぜひ参加してみてくださいね。
▼織田さんが開催する料理ワークショップ情報はこちら
https://hokuo-kodure.peatix.com/
撮影:フォトグラファー戸澤麻衣さん