2023/01/25

アレルギーにも安心。えんどう豆のプラントベースミート「エンドウミート」

weeeat!編集部
アレルギーにも安心。えんどう豆のプラントベースミート「エンドウミート」

食品原料、飼料原料の輸入販売を行うリンクフード株式会社は食品の原料提供だけでなく企画開発も行っています。春雨を作る過程で残るえんどう豆のタンパク質を活用するために、日本ではまだ珍しい「エンドウミート」の開発、商品企画を手がけています。代表取締役 樋口 徹さんにエンドウミートの特徴や欧米におけるエンドウミートの普及状況についてお伺いしました。

エンドウミートってどんなもの? 大豆ミートとの違い

ーweeeat!編集部

代替肉として大豆ミートはスーパーなどで目にするようになりましたが、エンドウミートはまだなかなか見ないですね。えんどう豆に着目された理由を教えてください。

ーリンクフード 樋口さん

弊社は春雨を作る中国企業の輸入総代理店なんです。春雨はえんどう豆からデンプンを取り出して作られるのですが、その際にタンパク質と食物繊維が残るんですね。その残ったタンパク質をどう活用していくのかを考えていたところ、日本で植物性たんぱく質の需要が高くなっていたので、エンドウミートを作ることにしましした。

ーweeeat!編集部

春雨は、えんどう豆からデンプンを取り出して作られているんですね! エンドウミートの特徴や大豆ミートとの違いはあったりするのでしょうか?

ーリンクフード 樋口さん

エンドウミートはえんどう豆を原料としており、一般的な大豆ミートと比べて独特の匂いやえぐみが少ないと言われています。

同量の豚ミンチ肉と比べると脂質は90%OFF、カロリーも約50%OFF、タンパク質量は約30%UP、しかもコレステロールがゼロのヘルシーな食べ物です

特に注目されている点は、大豆アレルギーの方も食べることができるプラントベースミートだということです。大豆はアレルギー表示の対象27品目(※1)に入れられ、「可能な限り表示するよう推奨」されている食品です。それだけ多くの方が大豆アレルギーをお持ちだということですから、プラントベースフードにチャレンジしたい方にとっては新しい提案になると思います。

ーweeeat!編集部

海外では、代替肉の原料としてえんどう豆は使われているのですか?

ーリンクフード 樋口さん

日本ではまだまだ知られていないえんどう豆ですが、アメリカでは大豆だけ、えんどう豆だけを原料とするのではなく、組み合わせて食感を工夫するなど、新しい代替肉の開発を行っているんです。用途や好みに合わせて、原材料の使い分けをしているようです。

※1 消費者庁:食物アレルギー表示について

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/

エンドウミートはどうやってつくられる?

ーweeeat!編集部

えんどう豆から、どのようにしてエンドウミートが作られるのでしょうか?

ーリンクフード 樋口さん

エンドウミートを作るにはエンドウ豆を水に漬けて細かく砕き、遠心分離機で食満繊維だけを取り分けます。そして残りのタンパク質とでんぷんを分離させるために発酵させます。分離したえんどう豆のタンパク質に主にでんぷんなど追加し、圧力と熱などを加えながら押し出す機械「エクストルーダー」に材料を入れ形成することで、ふっくらとボリュームのあるひき肉のような形状に成形することができます。

ーweeeat!編集部

挽き肉に近い独特の食感はそうやって作られるのですね。

「ソイフリー」 の新しい選択肢 エンドウミート

ーweeeat!編集部

欧米でエンドウミートに注目が集まっているようですが、その背景にはどのようなことが考えられるのでしょうか?

ーリンクフード 樋口さん

大豆には遺伝子組み換えのものが多いため、大豆を摂取しない「ソイフリー」という動きが大きな要因でしょう。

種子の段階で病気に強く大量に収穫出来るよう、遺伝子操作した植物から取れる食品を「遺伝子組み換え食品」といいます。人体への影響については不明点も多いためソイフリーの考えを持つ人が増えているようです。

しかし、えんどう豆は遺伝子組み換え食品の商業栽培されていない作物なので、遺伝子組換食品が混ざる心配がありません。ですから自然由来のえんどう豆を原料にしたエンドウミートを選択する人が増えています。

↑「NO SOY」と書かれた商品

ーweeeat!編集部

今後の展望をお聞かせください。

ーリンクフード 樋口さん

様々な食文化やアレルギー、宗教的視点から見ても多様化する社会において、栄養価が高くアレルギーも少ないエンドウミートは、新たな選択肢の1つとして注目されていくと思います。

プラントベースミートの原料を提供する企業としてエンドウミートの認知度を高め、プラントベースフード業界全体を活性化させることが、地球の環境保全や飢餓問題の解決に繋がると信じています。

weeeat!編集部でエンドウミートのトマトソースを食べてみました!

リンクフード株式会社で開発されたエンドウミートのミートソースをweeeat!編集部で試食してみました!

□にんにくとバジルでパンチを効かせた風味

化学調味料不使用で、通常の2倍以上の時間じっくりと煮込み、素材の持つ旨味を最大限引き出しています。ガーリックがパンチを効かせ、マイルドな辛味も。そして、バジルが香り、隠し味にパセリがほんのり香る美味しいトマトソースです。

□素材の味にこだわり、甘みの強い国産トマトを使用

トマト原料は国産トマトを選びました。国産トマトは甘く、トマト好きな方にも満足いただけるものに。


今回はパスタにかけていただきました!

「初めてエンドウミートを食べたのですが、確かに独特の匂いなどありませんでした! 」(weeeat!編集部 名取)

「ガーリックとトマトの相性が抜群で、とても食べやすいトマトソースでした! 」(weeeat!編集部 三上)

weeeat!でエンドウミートを使ったレシピを考案しました!

□エンドウミートで作るバインミー

エンドウミートは熱湯で戻してから水ですすぐことで、豆のくさみが取れます。
パクチー、チリパウダー、ライム果汁などを使うことで、ナンプラーを使わなくともにエスニック料理の味わいに!

レシピはこちらから!


商品入手先

エンドウミート商品はECサイトで購入することができます。手軽に食べられ保存がきくエンドウミート食品は非常食としてもおすすめです。詳しくは公式サイトをご覧ください。

■ひき肉風 エンドウミート https://www.makuake.com/project/plantbased_meat/

■エンドウミートのトマトソース https://www.makuake.com/project/plantbased_meat02/

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