不二製油が本気で目指す「おいしさ」で選ばれる植物性食品|GOODNOONの「おいしい」未来【前編】
創業以来、植物性素材を中心に研究開発を続ける不二製油株式会社(以下不二製油)が展開するブランド「GOODNOON(グッドヌーン)」。単なる動物性の代替食ではなく、「おいしさ」で選ばれる植物性食品を提案しています。本ブランドに込められた想いや多様な商品群について市場開発戦略室の米元さんにお話を伺いました。
GOODNOONで消費者と直接つながりたい
―weeeat!編集部
本日はよろしくお願いいたします!植物性油脂や大豆由来の食品素材を開発・製造している不二製油さんですが、新たな植物性商品ブランド「GOODNOON」を立ち上げられたきっかけを教えてください。
―米元さん
私たち不二製油グループは「植物性素材でおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創します。」というビジョンを掲げており、まさにこの言葉を体現するためにGOODNOONを立ち上げました。
植物性食品はこれまでヴィーガンやベジタリアンといった「食べたい人・必要としている人」に向けて開発されてきて、技術的にも進歩してきました。ただ、ビジョンにあるようなサステナブルな食の未来を作るためには、もっと多くの方に植物性食品を知ってもらい、食べてもらうことが必要です。
その手段のひとつがGOODNOONであり、小売りを通して得た消費者の皆さんからの反応を吸い上げて、より多くの人に受け入れてもらえるような植物性食品の開発に役立てたいと思っています。
―weeeat!編集部
GOODNOONブランドで消費者のニーズを掴み、それを商品開発に生かすというサイクルなのですね。
―米元さん
そうですね。ちなみにGOODNOONの中では「プラントベース」という言葉をあえて使わず、「植物性」というワードを使うようにしています。「プラントベース」という新しい言葉に対して心理的ハードルを感じる方もいらっしゃると思います。動物性との対比で植物性とお伝えすることで、あまり構えず身近な存在として認識してもらいたいなと。
目指すのは「豆乳」のような存在
―weeeat!編集部
GOODNOONのコンセプトについて教えてください。
―米元さん
GOODNOONは、「おいしい」の多様な選択肢を提案するブランドです。
動物性・植物性という括りに関係なく、皆さんにとっての「おいしい」選択肢を増やしていきたいと思っています。だからもちろん、お肉やお魚と一緒に食べてもらってもいいですし。
食べた後に、「これ植物性だったんだ!」と気づく。単なる代替食品ではなく、それ自体の価値を感じてもらえるような商品を展開しています。
また、GOODNOONブランドの商品は不二製油の植物性食品の中から、「おいしさ」という1つのこだわりと、「わかりやすさ」「新規性」「人と地球の健康」「社会課題解決型」という4つの要件を満たす製品で成り立っています。
―weeeat!編集部
カフェチェーンでは豆乳やアーモンドミルクなど、自分で好きなミルクの種類を選択できますよね。これも味で選んでいる方が多いように感じます。
―米元さん
そうなんです。GOODNOONの商品たちも、まさに豆乳のような存在になれればと思っています。カフェの例もそうですが、例えば「豆乳鍋つゆ」という商品を見た時に、「牛乳の代わりに使っているんだ」とは思わないですよね。
お肉やバターの代わりとして食べてもらうわけではなく、「このメニューは豆乳クリームバターのほうがおいしいね」と思っていただけて、日々の食生活に取り入れてもらえるのが理想です。
そんな皆さんが、徐々に食と環境の課題に興味を持ったり、他のGOODNOON商品にも目を向けてくれたりしたら嬉しいなと。おいしさで食の未来を考えるきっかけ作りができたらいいなと思っています。
「豆好きのための大豆ミート」
―weeeat!編集部
おいしさで選ばれるというのは素敵な発想ですね! 現在GOODNOONではどんな商品があるんですか?
―米元さん
現在5種類の商品があり、そのうち3種類を小売販売しています。1つ目が「プライムソイ」という大豆ミートです。この商品は一般的な大豆ミートとは異なり、料理に和えたり、混ぜたり、かけたりとそのまま使えることが特徴です。

―weeeat!編集部
この前、納豆に本商品を入れて食べてみましたが、同じ大豆なので味の相性も抜群ですし、サクサクした食感がアクセントになって食べる手が止まりませんでした。
―米元さん
ありがとうございます! 開発時に大豆ミート喫食者向けにアンケート調査を行ったところ、大豆ミートを食べている理由として意外と多かったのが「豆が好きだから」という理由でした。
この調査により、そこまでお肉に寄せる必要もないのではないかという見解になり、「塩をかけてそのまま食べられる大豆ミート」というコンセプトになりました。
―weeeat!編集部
パッケージに「豆好きのための大豆ミート」と記載があるのはそのためだったのですね!
その他の商品についても教えてください。
選ばれるすっきりとした「おいしさ」
―米元さん
2つ目は「豆乳クリームバター」です。業務用で人気の商品を一般向けに販売している商品です。乳製品のバターと比べて、コレステロール97%OFF、また飽和脂肪酸も少ないので、健康リスクを抑えることができます。味わいもあっさり、すっきりしているので、様々な食材・料理と合わせやすいのが特徴です。

3つ目は、植物性のつゆ「やさしいつゆ」です。老舗蕎麦屋・総本家 更科堀井さんとグループ会社のフジフレッシュフーズ株式会社と共同で開発し、2024年11月に発売しました。本格的な江戸前鰹だしの味わいを、当社の技術と更科堀井さんのノウハウを掛け合わせて再現しています。実際食べていただくと、普通のそばつゆに比べて「味がしつこくない」「なんか軽くて良い」といってくださるお客様もいらっしゃいます。

万博で世界へGOODNOONを発信
―weeeat!編集部
それでは、最後に今後の展望についてお聞かせください。
―米元さん
「おいしい」という入り口で食の選択肢を増やしてもらうという考え方を広げていきたいと思っています。まずはGOODNOONというブランドの存在を知ってもらい、実際に体感してもらう場を積極的に作っていきたいです。
2024年はwebメディア『ufu.(ウフ。)』主催のリアルイベント「ufu.fes2024」に出展し、消費者の皆さんの反応や意見を直接いただけました。また、2025年4月から開催する「大阪・関西万博」へ期間限定での出展が決まっているので、GOODNOONのコンセプトを広げていきたいと考えています。
また、ゆくゆくは海外にもGOODNOONブランドを展開し、たんぱく質クライシスをはじめとした食の社会課題をおいしさで解決したいです。
―weeeat!編集部
実際食べないと、おいしさは伝わらないですよね。日本のみならず、世界の人たちに「おいしい」を体感してもらいたいですね! 本日はありがとうございました。
プロフィール
米元 博子(写真中央)
2002年不二製油株式会社に入社。営業部門 市場開発戦略室 室長
GOODNOONブランドの戦略構築・推進に取り組む。