大根の皮を漬物にしてみた!食感を楽しむ切り方のコツ&簡単レシピ4選【とにかく捨てない山崎】

weeeat!編集部のレシピ開発担当、栄養士で発酵マイスターの山崎が「とにかく捨てない」シリーズ。第5弾では、大根の皮を使って漬物を作ってみました。
おでんや煮物、お味噌汁など、様々な料理に活躍する大根ですが、その大根の「皮」を捨ててしまっていませんか? 実は、大根の皮は美味しく食べられるんです!
今回は、大根の皮を使った甘酢漬けやはりはり漬けなど4種類のレシピをご紹介します。
この記事を読んだら大根の皮を捨てるのがもったいなくなっちゃいますよ!
大根の皮は栄養たっぷりで美味しい
こんにちは。weeeat!編集部の山崎です。
突然ですが、「大根」って聞いたらどんな料理を思い浮かべますか?おでん、煮物、ふろふき大根……なんだかお腹が減ってきちゃいました(笑)
大根料理を作る時は、やわらかく煮るために皮を厚めに剥きますが、気になるのが大量の「皮」。捨ててしまうのが、なんだかもったいないなと思っていたんです。だって私食いしん坊だもの。
調べてみたら大根の皮は、食物繊維が豊富で、ビタミンC、カルシウムといった栄養素がたっぷり。食物繊維は、腸内環境を整え、便通を改善してくれます。また血糖値の上昇を抑えてくれるから食前に食べるのがおススメです。ビタミンCは免疫機能を高め、風邪予防になります。また肌のハリやツヤを保つのに役立ちます。カルシウムは骨や歯を丈夫にする大切なミネラルです。
生ゴミも減らせて地球にも優しいし、食費節約にもなるなんて一石二鳥どころじゃない!
そんなわけで今回は、大根の皮を使った漬物のレシピを4品作ってみました。
大根の皮を調味料に入れるだけで簡単に作れちゃいます♪
合言葉は「もったいないを美味しくする」です!
大根の皮はちょっと厚めに
①大根を切る
大根を良く洗ったら、葉っぱギリギリの所でストンと切り落とします。
②5~6cmに切る
③皮を厚めに剥く。5㎜位が目安!
思ってるより結構厚めですよ~
大根を手で持って、包丁はゆっくり上下に動かします。
こんな感じに剥ければOK! 中の柔らかいところはふろふき大根などにどうぞ~♡
厚めに切った皮で作ると、食べ応え&カリカリ食感でより美味しいんです!
切り方を変えて食感を楽しむ
皮の切り方に変化を付けたらより美味しかったのでご紹介。
今回は4つの切り方にしてみました。
左上:少し太めの棒状(甘酢漬け用)右上:台形の棒状(はりはり漬け用)
左下:2㎝角(ピクルス用) 右下:千切り(塩昆布の浅漬け用)
切り方をじっくり解説
①少し太めの棒状(甘酢漬け用)
縦の繊維に沿って、6~8㎜の太さに切ります。程よいシャキシャキ食感になります。
②台形の棒状(はりはり漬け用)
包丁を少し斜めにして、交互に角度を変えながら切り、細長い台形にします。程よく繊維を残しながら、食感に変化を出します。
③2㎝角(ピクルス用)
横向きに繊維を断ち切るように2㎝の帯状に切ってから
2㎝角に切ります。見た目も可愛く食べやすい♡
④千切り(塩昆布の浅漬け用)
縦の繊維に沿って、2~3㎜の太さに切ります。
細く切ると早くしんなりして、食べやすいし味もすぐなじみます。
切り方を変えると食感や見た目も変わって楽しい!
その1│定番甘酢漬け~柚子風味~
ゆず大根の漬物って美味しいですよね~。スーパーでついつい買っちゃうけど、手作りすれば無添加だし、皮で作るとカリカリ食感で美味しい! 定番だからこそ、手作りできると嬉しいですね♪
【材料】作りやすい分量
大根の皮:100g
塩:小さじ1/3
■柚子風味の甘酢
柚子の皮:1/8個分(千切り)
柚子果汁:1個分(約大さじ1)
酢:大さじ1
甜菜糖:大さじ1
鷹の爪:少々
今回は、切って揉んで置いておくだけの基本的な漬け方をご紹介します。
①塩もみする
塩を入れて袋の上から、もみもみ……。
②水気を絞る(約30分後)
大根がくにゃっと曲がるようになったら、ギュッと絞ります。
しっかり水気を絞ることで、パリッとした食感になり、この後の味が薄まるのを防ぎます。
④漬け汁に漬け込む(調味料をイン!)
入れたら漏れないように口を閉じて……
⑤袋の上から揉む!
もみもみ……調味料がなじめばOK!
⑥漬ける
すぐに食べられますが、冷蔵庫に数時間~一晩置くと味がなじんで美味しくなりますよ。
ゆずの爽やかな風味とさっぱりとした甘酸っぱい味で箸休めに最&高!
その2│ご飯がすすむ!はりはり漬け
切り干し大根じゃなくて、大根の皮ではりはり漬け作ってみました! これが本家に勝るとも劣らない良い食感で美味!! 台形に切ることで、程よく繊維が残り、歯触りが良くなります。
【材料】作りやすい分量
大根の皮:100g
塩:小さじ1/3
■酢醤油の調味料
醤油:大さじ2
酢:大さじ2
甜菜糖:大さじ1
鷹の爪:少々
塩もみをして30分置いて水気を切るところまでは、甘酢漬けと一緒です。
調味料に漬ければ、大根の皮のはりはり漬けの出来上がり!
漬けてすぐも食べられますが、一晩置くとしっかり味がなじみます。醤油味でご飯がすすみますよ。あと、福神漬けのような味わいだからカレーの付け合わせにもピッタリです。
その3│さっぱり!やみつきピクルス
ちょっと趣向を変えて、洋風のピクルスを作ってみました。シャキシャキ食感で、見た目も可愛い! ニンニク風味で後を引く美味しさです!
【材料】作りやすい分量
大根の皮:100g
塩:小さじ1/3
■マリネ液
酢:50ml
水:1/2カップ
甜菜糖:大さじ2
ニンニク:1粒(スライス)
昆布:1枚
黒コショウ(ホール):少々
2㎝角に切ったら、塩を絡めて15分ほど置きます。(時間は短めでOK)水分が出たら軽く水気を切ります。小鍋にマリネ液の調味料を合わせて火にかけて、甜菜糖を溶かし、ひと煮立ちしたら火を止めます。
熱々のうちに、大根と合わせます。あとは一晩冷蔵庫に置いたら味染みしみに♡パスタやシチューに合わせるのが◎
口をさっぱりさせてくれるのでこってりした料理や揚げ物の付け合わせにもおすすめです。
その4│簡単!塩昆布の浅漬け
ささっと作れる塩昆布の浅漬けです。塩昆布×ゴマ油の黄金コンビは、ご飯の最強お供! おうちにある材料で手軽に作れるし、安定の美味しさですよ。
【材料】作りやすい分量
大根の皮:100g
塩昆布:4g
ゴマ油:大さじ1/2
酢:大さじ1
塩昆布の旨味と塩分で味付けするから、事前に塩もみの必要がなし。あっという間に出来ちゃいます。4つの中では、一番お子様にも食べやすい味です。
酢を入れると、さっぱりとして無限に食べられちゃう。シャキシャキ、パクパク。誰か止めてください!
いかがでしたか?
つい捨ててしまいがちな大根の皮が、あっという間に美味しい一品になりますね。お財布にも地球にもやさしいレシピ、ぜひ作ってみてください。
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