赤しそジュースの作り方と効能を解説!夏バテ解消&アンチエイジングにも!残り葉の活用レシピもご紹介

こんにちは、weeeat!編集部の山崎です。
梅雨が明ければ、いよいよ本格的な夏到来ですね! すでに暑さでバテ気味の方には、冷たい「赤しそジュース」がオススメですよ。実はこのドリンク、夏バテにはもちろん、アンチエイジングや疲れ目、花粉症対策にもうれしい夏の味方なんです。今回は、そんな赤しそジュースの魅力に迫ります! 今回は特別にちょっぴり珍しい「青じそジュース」もご紹介。そして飲み終わった後の「残り葉」の活用レシピまで、「しそ」を余すことなく楽しむための情報をお届けします♪自家製ならではの美味しさと安心感をご自宅でぜひ味わってくださいね♡
見た目だけじゃない! 赤しそと青じその違いって?
しそには大きく分けて「赤しそ」と「青じそ」があります。これらは同じシソ科シソ属の植物ですが、色や香り、含まれる成分に違いがあり、用途も異なります。
赤しそ
葉全体が鮮やかな赤紫色をしています。青じそに比べると、やや独特の土っぽいというか、深みのある香りがあります。梅干しを漬ける際の、あの食欲をそそる香りを思い浮かべていただくと分かりやすいかもしれません。梅干しの色付け、柴漬け、赤しそジュース、ふりかけ(ゆかり)など。加熱すると色素が溶け出しやすい性質を持っています。アントシアニン系色素の「シソニン」という成分を多く含み、これが鮮やかな赤紫色のもとです。
青じそ(大葉)
よく「青じそ」と「大葉」は違うものでしょ? って思っている方もいますが、そもそも「しそ」というのは「大葉」「青じそ」「赤しそ」の全体を表すものです。大葉というのは実は商品名なんですよ。青じその小さい芽の部分を「芽じそ」と区別するために、「大葉」という商品名で売り出したことから、全国的に広まり一般化しました。だから青じそと大葉は同じものなんですよ。(キリッ)
青じそは葉全体が鮮やかな緑色をしています。爽やかで清涼感のある強い香りが特徴です。
刺身のつま、冷奴などの薬味、天ぷら、和え物、炒め物など、生食から加熱調理まで幅広く使われます。また、β-カロテンを赤しそよりも多く含んでいます。独特の香り成分の強い抗菌作用や食欲増進効果があります。
そもそも赤しそってどんな植物?
私たちの食卓に馴染み深いのは「青じそ」ですが、今回は特に色鮮やかな「赤しそ」について、詳しく見ていきましょう!
赤しその由来は、「食中毒になった子どもが紫色のしそを食べたら具合良くなった。」という昔話から、“蘇らせる“という漢字の「赤紫蘇(あかしそ)」が使われたと言われています。
赤しその旬の時期は、主に6月下旬から8月頃です。梅雨の時期から夏にかけて、スーパーなどで見かけるようになります♪
赤しそは、アクが強いので薬味などでこのまま食べるには適しておらず、ジュースや梅干しの色付けなどに使われます。
驚きの健康パワー! 赤しその秘めたる効能
赤しそと言えば、あのキレイな色が印象的ですよね。でも、魅力はそれだけじゃないんです。私たちの体を元気にしてくれる栄養が、実はたっぷり詰まっているんです。今回は、赤しその秘密のパワーにグッと迫ってみましょう!
まず注目したいのは、やっぱりコレ!「アントシアニン」
赤しその鮮やかな赤紫色は、「アントシアニン」というポリフェノールの一種から生まれています。このアントシアニン、すごい働きがあるんです!
体の中で増えすぎると困る「活性酸素」というものを取り除いて、細胞が古くなったりダメージを受けたりするのを防いでくれる効果が期待できるんです。生活習慣病の予防はもちろん、お肌を健やかに保ったり、若々しさをサポートしたりするのにも繋がるって言われています。
元気の素「β-カロテン」も入ってる!
赤しそには、「β-カロテン」も含まれています。これは体の中でビタミンAに変わって、お肌や粘膜を健康に保つのに役立ってくれるんです。体のバリア機能を高めて、元気をサポートしてくれる効果も期待できますよ。
つらい季節の味方になるかも?「ロズマリン酸」と「ルテオリン」
最近では、赤しそに含まれる「ロズマリン酸」や「ルテオリン」といった成分が、花粉症などのアレルギーの症状を和らげるのに役立つと注目されています。目や鼻のむずむずに効果がありそうです。
あの爽やかな香りにも秘密が!「ペリルアルデヒド」
しそならではの、あのスッとした良い香り。あれは「ペリルアルデヒド」という香り成分のおかげなんです。この香りが、胃の働きを助けて食欲をアップさせてくれる効果や、菌の力を抑えることで食中毒を防ぐ効果もあるんですよ。
赤しそって、見た目がキレイなだけじゃなくて、私たちの健康をいろんな面から支えてくれる、本当に頼もしい食材なんですね!こんなにうれしいパワーを、美味しく手軽に取り入れられるのが、何を隠そう「赤しそジュース」の大きな魅力なんです♪
今回は、特に赤しその素晴らしい効能と、赤しそと青じそのそれぞれの良さを活かしたしそジュースをご紹介します。
自家製赤しそジュースを作ろう!自家製赤しそジュース~リンゴ酢仕立て~
それでは、お待ちかねの赤しそジュースの作り方です。
今回は、weeeat(ウィート)公式サイトで紹介している、リンゴ酢を使った爽やかなレシピを丁寧にご紹介します。この季節の手仕事は、思ったよりもずっと簡単ですよ!
仕上げにリンゴ酢を加えることで、甘酸っぱく後味スッキリの美味しいジュースに仕上がります。
材料(作りやすい量)
赤しその葉:300g(1袋分)
水:1000ml
てんさい糖 200g(お好みできび砂糖でもOK)
リンゴ酢:100ml(他の果実酢や米酢でも代用可能ですが、風味が変わります)
作り方
①赤しその準備
赤しその葉を茎から丁寧に外します。太い茎は苦味やえぐみの原因になることがあるので、葉だけを使うのがポイントです。
②洗う
葉に付いている汚れを洗い流すため、ボウルに水を張って優しく振り洗いし、ザルにあけて水気をよく切ります。
③煮出す
鍋に分量の水(1000ml)を入れ、強火にかけます。沸騰したら、赤しその葉を全て加えます。
④葉全体がお湯に浸るように軽く押さえる
⑤煮出す
再度沸騰したら火力を中火に落とし、アクを取りながら20分程煮出します。煮出すことで、赤しその色素と成分がお湯に溶け出していきます。最初は赤黒いような色ですが、徐々に鮮やかな赤紫色に変わってきます。
⑥濾す
煮出したら火を止めます。ザルを当てたボウルに鍋の中身をゆっくりと注ぎ入れて濾します。
⑦砂糖を加える
濾した液体(熱いうち)にてんさい糖(200g)を加え、よくかき混ぜて完全に溶かします。今回は甘さ控えめなレシピです。甘いのが好きな方100gほど増やすと良いでしょう。
⑧リンゴ酢を加える
粗熱が取れてから加えます。酢を加えると、液体の色がパッとより鮮やかなルビー色に変化します。この色の変化も季節の手仕事の楽しみの一つですね♪ 全体をよく混ぜ合わせます。
⑨保存する
完全に冷めたら、煮沸消毒またはアルコール消毒した清潔な瓶やペットボトルなどの保存容器に移し入れ、冷蔵庫で保管します。これで自家製赤しそジュース(原液)の完成です! 砂糖が少なめなので冷蔵庫で1週間程で飲み切ってください。
⑩楽しみ方はさまざま♪
完成した赤しそジュースは原液なので、お好みの濃さに薄めてお召し上がりください。
定番の水や炭酸水以外に、牛乳や豆乳で割ると、ヨーグルトドリンクのようなまろやかな味わいになります。焼酎やウォッカなどのお酒と割って、自家製サワーやカクテルにするのもオススメです♪
▶レシピはこちら
大量消費にも♪お手軽青じそジュース
爽やか風味! 青じそジュースの作り方をご紹介します。赤しそジュースとはまた違った、より爽やかな風味が楽しめます。
材料(作りやすい分量)
青じそ:20枚程度
てんさい糖:40g(お好みで量は調整してOK)
リンゴ酢:大さじ3(またはレモン汁)
水:500ml
作り方
①洗う
青じそは軸付きのままでOK。水でジャブジャブよく洗いましょう。
②沸騰したら青じそを入れる
鍋に分量の水(500ml)を入れ、強火にかけます。沸騰したら、青じその葉を全て加えます。
③煮出す
弱火で5分ほど煮出すと液体の色が淡い緑色になります。
④濾す
ボウルにザルをかませて液体を受け、青じそをスプーンなどで軽く押さえて水分を出し切ります。
⑤砂糖を加える
熱いうちに砂糖を加え、よくかき混ぜて溶かします。
⑥ボウルに移して粗熱を取る
早く飲みたい場合、ボウルの底に氷水を当てると良いです。
⑦リンゴ酢(またはレモン汁)を加える
酢を加えると緑色が少し薄くなり、透明感が増します。
⑧保存する
清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で保存します。冷蔵で1週間程度を目安に飲み切りましょう。カスなどが気になれば茶こしで濾しましょう。
⑩楽しみ方
氷を入れたグラスに注ぎ、ストレートで召し上がれ♪。
飲み比べてみた!赤しそジュースと青じそジュース、味の違いは?
さて、赤しそジュースと青じそジュース、それぞれどんな味の違いがあるのでしょうか?
実際に編集部で飲み比べてみました♪
甘酸っぱくてどこか懐かしい「赤しそジュース」
色は美しいルビーレット……うっとり♡。酢を加えることでより鮮やかになります。
シソ特有の香りに加え、ほんのり梅のような甘酸っぱい香りも感じられます。甘味と酸味のバランスが良く、濃厚で深みのある味わいです。後味に紫蘇の風味がしっかり残ります。
爽やかさは、こっちが上かも!?「青じそジュース」
色は淡いクリアなグリーン。まるで緑茶のようです。青じそ特有のフレッシュで爽快な香りが際立ちます。ミントにも似た清涼感があります。赤しそジュースに比べると、よりスッキリとしていて、クセが少ない印象です。甘味と酸味のバランスは調整次第ですが、全体的に軽やかで、ハーブティーのような感覚でゴクゴク飲めます。
どちらがオススメ?
濃厚でしっかりとした赤しその風味、甘酸っぱさを楽しみたい方、ポリフェノール効果を期待したい方には、断然赤しそジュースがオススメです。
手軽で1年中楽しみたい方、爽やかでスッキリとした味わいが好みの方、大葉のフレッシュな香りを楽しみたい方には、青じそジュースがオススメです。
どちらも甲乙つけがたい美味しさなんです! ぜひ両方作ってみて、お好みの味を見つけてみてくださいね♪
捨てないで!赤しそジュースの出がらし活用アレンジレシピ
赤しそジュースを作った後に出からしの「残り葉」。実はこれも、まだ栄養と風味が残っているから捨ててしまうのはもったいない!
続いては出がらしを活用した美味しいアレンジレシピを2つご紹介します。
その1|定番!自家製「ゆかり」
赤しその出がらしを使えば、自家製の美味しい「ゆかり(しそふりかけ)」が簡単に作れます。ご飯にかけたり、おにぎりに混ぜ込んだり、パスタや和え物の風味付けにも使えます。
▶レシピはこちら
その2|ご飯がすすむ!しそジュースの残り葉たっぷり「ど根性みそ」
こちらは、赤しそと青じその両方から出た出がらしを使った、ちょっとユニークな名前の甘辛い「大葉味噌」のレシピです。ご飯のお供に最高ですよ! 実はこちらのレシピは有名料理研究家のMako先生のレシピをweeeat!風にアレンジさせていただきました♪
材料(作りやすい分量)
赤しそと青じそジュース残り葉:全て使用(みじん切り)※生の青じその場合40枚ほど
白ゴマ:50g
青唐辛子:5本(みじん切り)
干しシイタケ:3枚(水で戻した後、みじん切り)
味噌:300g
てんさい糖100g
米油:大さじ1~2(しその量に合わせて調節)
フライパンでゴマを香ばしく炒って取り出します。同じフライパンに油を敷き、青唐辛子と干しシイタケをよく炒めます。香りが立ったら、シソの残り葉を加えて水気を飛ばすように炒めます。味噌とてんさい糖を加えて、味噌がグツグツするまで加熱します。炒ったゴマを戻して全体をよく混ぜたら出来上がり! しっかり冷まして、保存容器に入れて冷蔵庫で1ヵ月、冷凍庫保存なら半年持ちます。ご飯以外に、油揚げやお豆腐にもピッタリです♪
最後まで美味しくいただけるのは、食材を大切にする日本の食文化の知恵ですね♪
いかがでしたでしょうか?
自家製なら甘さの調整ができ、添加物の心配もなくお子様も安心して飲めますよ♪
何より、季節の手仕事として、ジュースが出来上がっていく過程は、とても楽しく心豊かな時間となります。葉っぱをプチプチ取るのは少し手間ですが、楽しい作業ですよ。
ひとりでももちろん、ご家族やご友人と一緒に作ってもオススメです。きっと、その美味しさと手作りの喜びが、暑い夏を乗り切る元気を与えてくれるはずです。